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用語
定義
危機言語(消滅危機言語)
話者数の減少などにより将来消滅する可能性がある言語。ユネスコは世界で約2
言語の消滅危機度(6段階分類)
ユネスコによる言語の危険度分類で「安全」「脆弱」「危険」「重大な危機」「極めて深刻」「消滅」の6段階(測定要素として最も重視されるのは世代間継承)
世代間継承
親から子へ言語が受け継がれているかどうかという、言語の存続度を測る最重要指標
アイヌ語
日本国内で消滅の危機にあるとされる言語の一つ。本来は文字を持たず口承によって伝えられてきた言語で、明治以降の同化政策や学校教育での日本語使用強制により話者が減少した
ユネスコ無形文化遺産
口承による伝統、社会的慣習・儀式・祭礼行事、芸能、伝統工芸技術などが対象となる文化遺産の分類。言語そのものが独立して登録されることもある
危機言語の消滅と文化
言語の消滅は言語そのものの喪失にとどまらず、その言語で伝承されてきた無形文化遺産(伝統・儀式・芸能など)の消失にもつながるとされる
大黒屋光太夫
江戸時代の漂流民で、ロシアに渡り日本語や日本の事情についてロシア側に伝えた人物
新井白石
江戸時代の儒学者・政治家で、ロシアから尋問を受けた漂流民シドッチから知識を得た人物(ロシアで日本語教育に携わった人物ではない点に注意)
森有礼
明治期の政治家・教育者。江戸時代の漂流民ではない点に注意(時代を混同させる誤答選択肢として登場)
司訳院
朝鮮王朝において外国語(日本語を含む)の通訳官養成などを行った機関
捷解新語
朝鮮で用いられた日本語会話教材で、外交・接待に関する会話が収録されている
江戸時代の漂流民と言語教育
江戸時代にロシアに漂着した日本人漂流民の中に、出身地の方言や年齢・身分に応じた日本語の記録を残した者がおり、当時の日本語や日本語学習者ニーズの多様性を示す資料となっている
ラボフ(W. Labov)
社会言語学者。1966年にニューヨーク市内のデパートで英語の/r/の発音を調査し、社会階層と発音(言語形式)の相関を示した
女性語
日本語における近代以降に形成・普及した言語変種で、終助詞(「〜わ」「〜の」など)や語彙選択に特徴がみられるが、実際の使用には個人差・場面差が大きいとされる
国立国語研究所
日本語の実態を記述的に明らかにすることを目的とし、方言や言語使用、日本語教育に関する調査研究、コーパスの開発・拡充などを行う機関(規範を定める機関ではない)
言語変異(バリエーション)
地域・社会階層・年齢・場面など複数の社会的要因が複合的に関与して生じる、言語使用上の違い
現在の敬語(5分類)
従来の尊敬語・謙譲語・丁寧語の3分類に対し、謙譲語を「謙譲語Ⅰ」「謙譲語Ⅱ」に、丁寧語を「丁寧語」「美化語」に分けた、より精緻な5種類の分類
謙譲語Ⅰ
自分の行為が向かう相手(先生、取引先など)を立てることで、その相手への敬意を表す謙譲語(例:「伺う」「申し上げる」)
謙譲語Ⅱ(丁重語)
自分の行為を聞き手に対して丁寧に述べることで、聞き手に敬意を表す謙譲語(例:「参る」「申す」)
美化語
ものごとを上品に述べるための言葉遣い(例:「お食事」「お茶」)で、敬意の対象を持たない点で他の敬語と異なる
対者敬語
話をしている相手(聞き手)に対する敬意を表す敬語の考え方
素材敬語
話題になっている人物(話材)に対する敬意を表す敬語の考え方(対者敬語と対をなす概念)
待遇表現
相手や場面をどう捉えるかという観点から、敬語も含めて適切な言葉遣いを使い分ける表現全般のこと
二重敬語
一つの語に敬語要素が二重に含まれる表現(本来は誤用とされるが、慣用化して定着したものもある。例:「お召し上がりになる」)
直接受身
能動文の目的語(ヲ格)が受身文の主語(ガ格)になる、典型的な受身の型
間接受身(迷惑受身)
能動文の表す事態から間接的に影響を受ける人物が主語となる受身。日本語に特徴的とされる(例:雨に降られる)
モニタリング(コミュニケーション・ストラテジー)
自分の発話の誤りに気づいて自己修正を行うコミュニケーション上の方略
言い換え(コミュニケーション・ストラテジー)
分からない語を別の言葉で説明的に表現し直すコミュニケーション上の方略
意識的転移(コミュニケーション・ストラテジー)
目標言語の文の中に母語などの単語をそのまま埋め込み、伝達を成立させようとする方略
タローン(E. Tarone)
コミュニケーション・ストラテジーを「回避」「言い換え」「意識的転移」「母語使用」「援助要請」の五つに分類した研究者
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)
学習者がどのような課題を遂行できるか、どの程度できるかを難易度別に「熟達度」として分類した国際的な言語能力の指標枠組み
北大西洋条約機構(NATO)
加盟国の集団防衛を目的とする軍事同盟
欧州連合(EU)
共通通貨ユーロの運営や金融政策など、経済・政治統合を進める枠組み
世界貿易機関(WTO)
貿易に関する国際的なルールを定める国際機関
ボトムアップ処理
音声(音素)や文字などの細かい言語単位から、単語・文・段落へと順を追って意味を構築していく談話理解の処理方式
トップダウン処理
背景知識や文脈をもとに、大まかな内容から詳細を予測・補いながら理解していく談話理解の処理方式(ボトムアップ処理と対をなす概念)